袴の染め直しに挑戦
まだ使おうと思ったら使える袴なのだけれど色があせてしまっていたので、
どうにかして染め直すいい方法がないかと思っていました。
正面の襞がある部分はまだそんなに色は褪せていないけれど側面の方は
写真の通り特に足元のほうの色があせて白くなってしまいました。
藍染の工房もあるのだけれど小さなハンカチを染めるので
はなく重さにして1キロもの袴なので簡単ではないなとも思っていました。
いろいろ探しているうちにRitという染料があることがわかりました。
手芸屋さんのようなところで売っています。
これはデニム用のものらしくもう一つネイビブル−というのもありますが
ほとんど色に違いはないようなので袴の染料はこれを使うことに決めました。
価格は972円(税込)でした。
![]() 【Ritリット】リキッドタイプ ※メール便・ゆうメールNG! |
準備するものは塩500グラム、洗剤50グラム
厚めの2枚のビニ−ル袋を重ねて染料一本分と上の写真の塩、洗剤を入れ
熱湯を入れよくかき回します。熱湯の量は5リットルから6リットルぐらいです。
かき回す際にはビニ−ル袋を破らないようにサランラップの芯などで丁寧にやって
ください。
バケツにビニ−ル袋を敷いたのはバケツが汚れないためと湯を入れる時に周囲に
液体が飛び散らないようにするためです。
袴は前もって水に濡らしておき絞っておきます。
袴をバケツに入れて液が漏れないように紐で縛ってバケツ斜めにして前後に
ごろごろゆすります。染料液を攪拌させるためです。そのままさわると熱くてやけど
するので手ではさわらないように。
少し冷えてきたらビニ−ル袋の上下を変えながらごろごろゆすります。この作業は
ちょっと長いですが時間にして30分ほどです。
次に色落ちを止める定着剤です。価格は432円(税込)でした。
![]() ベストカラー、Rit染料、及び一般の直接染料で、綿・麻・レーヨンを染色した場合の定着剤です。... |
先ほどの袴の入っているバケツからビニ−ル袋を取り出して、そのバケツに
また2枚のビニ−ル袋を敷いて水を入れ次に定着剤1本分を入れてかき回します。
60度ぐらいのお湯を3リットルから4リットルぐらい入れてまたかき回します。
そしてビニ−ル袋から袴を取り出し定着剤の入ったバケツに入れます。
先ほどの染料を入れた時のようにビニ−ルの口から液が漏れないように
しっかり縛ります。そしておなじようにバケツをゆすります。少し冷えてきた
らビニ−ル袋の上下を変えながらごろごろゆすります。
この作業は時間にして20分ほどです。
次に水を張った、たらいに上の定着剤を馴染ました袴をいれて染料の色が
出なくなるまですすぎます。
この時、ビニ−ルの手袋をはいていないと手が藍色になるので気を付けて
ください。
たらいに水を張って藍色が出なくなるまですすぎます。
たらいがなければ洗面台でも、お風呂でも台所の流しでもいいと思います。
次に中性の洗剤をほんの少し入れて洗濯機で洗濯です。
洗濯が終わると陰干しして終わりです。
もちろん新品の時のような仕上がりにはなりませんが色の褪せたのは何とかなった
ように思え自分としては満足しました。